こんにちは。
堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
体調を崩される方も多い時期ですので、皆さまもお気をつけください。
先日、卒業生から連絡をもらいました。塾を卒業してから6年ほど経っていましたが、すぐに彼だとわかりました。彼は高校で不登校となり、その後退学。
高卒認定試験を経て、「大学受験をしたい」と思ったときに、私の塾を見つけてくれました。
勉強面では非常に優秀でしたが、少し引っ込み思案で、コミュニケーションに苦手意識があるような印象の子でした。
そんな彼が大学院を卒業し、社会人となり、たくさんの新入社員の前でプレゼンをする機会があったそうです。驚きました。私なんて、何度かお話ししたことのある保護者の方と電話するだけでもいまだに緊張します。大勢の前で話すなんて、とても想像できません。
彼自身も「まさか自分がこんなことをできるようになるとは思いませんでした」
と言っていました。
そして彼は、人生を振り返ったときに、私の塾で過ごした時間が大きなターニングポイントだったと言ってくれました。踏ん張れた経験が自信につながり、大学生活や就職活動まで頑張り抜くことができた、と。勉強だけでなく、自分の趣味の話なども興味を持って聞いてもらえたことが、大きな心の支えになっていたそうです。
めちゃくちゃ嬉しかったですね。連絡をくれるだけでも嬉しいのに、頑張っていることや感謝の気持ちまで伝えてくれる。本当にこの仕事をやっていてよかったなと思いました。
同時に、「もっといろんな子たちの力になれるよう頑張ろう」という気持ちも湧いてきました。
ただ、彼が「ターニングポイント」と言ってくれましたが、それは私にとっても同じなんです。もともと私の塾は、小・中学生専門でした。
ONE-Sを立ち上げる前の塾でも高校生の募集はしておらず、大学卒業後は20年近く高校内容から離れていました。ONE-Sを始めた当初も高校生を募集する予定はなかったのですが、当時「不登校の親の会」によく参加していた私のことを覚えてくださっていた方から連絡をいただき、彼を担当することになりました。
彼は本当に優秀で、目指す大学のレベルも高かったです。「少しでも力にならないと」と思い、自分でも勉強を始めたのですが、長年離れていたこともあり、完全に忘れていました。
自分が理解するだけで精一杯。教えるところまでなかなか到達できませんでした。
それでも彼は文句一つ言わず、塾に通い続けてくれました。結局、受験までの間、勉強面では十分に力になれたとは言えません。彼は自主学習で大きく学力を伸ばし、見事に合格を勝ち取りました。合格の知らせを聞いたときは、本当にホッとしたのを覚えています。
そしてこの経験が、私自身を大きく変えました。
「もっと多くの子たちの役に立つには、高校内容も教えられるようにならないといけない」
そう思い、自分なりに勉強を始めました。それから5年以上。年齢のこともあり苦戦の連続でしたが、今では科目によっては何とか教えられるレベルまで来ることができました。
もちろん、中学生を教えるほどスムーズにはいきませんが(笑)
でも、彼と出会っていなければ、私はきっと高校内容を学び直そうとは思わなかったでしょう。彼との出会いは、私の講師人生を大きく変えてくれました。こちらこそ、本当にありがとう。
現在では、小学生・中学生・高校生、そして不登校の子たちなど、さまざまな生徒が通ってくれています。学力も、目標も、抱えている悩みも、それぞれ違います。
だからこそ、一人ひとりに対して、自分なりのベストで向き合っていきたいと思っています。
そして今回連絡をくれた彼のように、卒業したあとも「ONE-Sに通えてよかった」と思ってもらえるよう、これからも自分で限界を決めず、精一杯頑張っていきたいと思います。